【たけゆみ塾Vol.22「生きづらさと性暴力~LGBTQ+の声から考える」を開催しました】
2026年6月20日(土)、市民との学習会「たけゆみ塾Vol.22」を開催しました。
今回のテーマは「生きづらさと性暴力~LGBTQ+の声から考える」。講師に宝塚大学看護学部教授の日高庸晴先生をお迎えし、LGBTQ+当事者が抱える生きづらさや性暴力被害の実態について学びました。
近年、「性の多様性」という言葉を耳にする機会は増えてきました。しかし、LGBTQ+当事者がどのような困難や生きづらさを抱えているのか、また性暴力被害の実態については、まだ十分に知られているとは言えません。
講演では、全国規模の調査データや人権教育映像をもとに、当事者を取り巻く現状や課題について学びました。特に印象的だったのは、日高先生が訳・監修に携わった絵本『ぼくのスカート』を活用した授業の紹介です。
主人公が保護者の留守中にさまざまな洋服を着てみる中で、最後に選んだのがスカートでした。主人公がスカートを選んだことについて、子どもたちからは「好きな服が見つかって良かったね」という感想が寄せられたそうです。その言葉には、「男の子なのに」「女の子なのに」といった大人の固定観念を超え、ありのままを受け止める柔軟さがありました。私はその話を聞きながら、子どもたちの持つ力の大きさを改めて感じました。
また、学校の部活動を舞台にした映像教材では、相手の同意なく身体に触れて指導をすることや、夜間の指導に誘うことなど、身近な場面の中で起こりうる性暴力について考えました。被害者や加害者だけでなく、その場にいる周囲の人たちがどのように行動するのかという「傍観者」の視点も大切なテーマでした。
後半は、SOGI-Mamii’sの高橋愛紀さんの進行のもとグループワークを実施しました。1回目は講演の感想や日高先生への質問について意見交換を行い、2回目はグループをシャッフルした上で、「傍観者にならないために自分にできることは?」をテーマに対話を行いました。
福祉、教育、医療、子育て支援、当事者活動など、さまざまな立場の方々が参加してくださいました。それぞれの経験や思いを語り合う中で、自分にはなかった視点や気づきが生まれ、学びがさらに深まっていく様子が印象的でした。
参加者からは、
「性暴力に関する具体的なデータを知ることができ、大変勉強になった」
「多様性という言葉は広がっているが、実際には十分に理解されていない現状を改めて感じた」
「グループワークで多様な立場の方の話を聞くことができ、とても刺激になった」
「傍観者にならないために自分に何ができるかを考えるきっかけになった」
「大人になっても学び続ける場があることがありがたい」
などの感想が寄せられました。
実は、2019年8月に開催した第1回たけゆみ塾のテーマも、「多様性を育み、共生社会をつくるために~性別違和の子どもたちへのかかわり」でした。14名定員でケーキを食べながらざっくばらんに語り合う小さな学習会としてスタートしたたけゆみ塾は、多くのみなさまに支えられながら今回で22回目を迎えました。
養護教諭として30年間勤務する中で、少数職種だからこそ横のつながりや学び合いの大切さを実感してきました。その経験が、たけゆみ塾の原点となっています。
あれから7年。社会の理解は少しずつ進んでいる一方で、依然として見えにくい課題や声にならない生きづらさが存在しています。だからこそ、学び、対話し、一人ひとりが自分事として考える場が必要だと感じています。
今回、Vol.22で再びLGBTQ+をテーマに取り上げたことで、この間の社会の変化と変わらない課題の両方を見つめ直す機会となりました。
ご参加いただいた皆さま、日高庸晴先生、ファシリテーターを務めてくださった高橋愛紀さん、本当にありがとうございました。
これからも「たけゆみ塾」を通して、光の当たりにくい社会課題に目を向け、多様な立場の方々とともに学び合い、対話を重ねながら、誰も孤立しない地域社会づくりにつなげていきたいと思います。

【たけゆみ塾Vol.22】を開催します
近年、「性の多様性」という言葉を耳にする機会は増えてきました。
一方で、LGBTQ+当事者が抱える生きづらさや、性暴力被害の実態については、まだ十分に知られているとは言えません。
性暴力は、決して特別な場所で起こるものではなく、身近な人間関係の中で起こることも少なくありません。そのため、被害を受けても「相談できない」「理解されない」と感じ、孤立してしまう方もいます。
今回のたけゆみ塾では、宝塚大学看護学部教授の日高庸晴先生を講師にお迎えし、全国規模の調査データをもとに、LGBTQ+当事者の性暴力被害の現状や背景について学びます。
また、人権教育映像の視聴やグループワークを通して、
「安心できる関係性とは何か」
「誰も孤立させない社会をどうつくるのか」
について、参加者のみなさんと一緒に考えたいと思います。
このテーマは、LGBTQ+当事者だけの問題ではありません。
誰もが安心して生きられる地域や社会をつくるために、ぜひ一緒に学びませんか。
【たけゆみ塾Vol.22】
「生きづらさと性暴力~LGBTQ+の声から考える」
◆日時
2026年6月20日(土)
13:00~15:30(受付12:30~)
◆会場
北海道教育会館 3階会議室
◆講師
日高庸晴さん(宝塚大学看護学部教授)
◆参加費
無料
◆定員
50名
お申し込みはチラシのQRコードまたは申込フォームからお願いします。
みなさまのご参加をお待ちしております。


【たけゆみ塾Vol.21】
2月7日(土)、21回目となる市民のみなさんとの学習会「たけゆみ塾」を開催しました。
なんと、お申し込みが過去最多の60名!!今回のテーマは「包括的性教育」。
「包括的性教育」とは、UNESCO(国際連合教育科学文化機関)が中心となり、2009年に発表した「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」に沿った世界標準の性教育のこと。
看護師であり、3児の母であり、「『生』教育アドバイザー」として「包括的性教育」を伝えている「OHANAIRO」主宰の山田亜弥(あやや)さんを講師にお招きしました。@ohanairo_aya
あややさんの話に説得力があるのはご自身の辛い経験があるから。「母親はこうあるべき」「『助けて』というとダメな母親だと思われてしまうのではないか」と自分で自分を追い込み、頑張り過ぎた子育て。子どもにも親の思いを押し付けてしまった時期があり、「愛情」が「支配」になっていたといいます。大人も自分に向き合い、自分自身を大切にすることが、後に出会う「包括的性教育」にも繋がります。

「包括的性教育」は生理や身体のしくみ、妊娠・出産など「性」に関することだけではなく、人との関係性の構築や、他者との違いを尊重すること、ジェンダーやセクシュアリティなども含まれます。「生きること」そのものを扱う教育であり、とても大切な「人権教育」。
今日からできることは「同意とバウンダリー」。赤ちゃんや幼児に対しても「触るね」と声をかけてからおむつ替えや着替えなどをする。体のことは何かと「恥ずかしいから早く服を着なさい」などとマイナスな言葉をかけがちだけれど、それをプラスの言葉がけに変える事で子どもは自分の体を「恥ずかしいもの」「隠さなければならないもの」とは思わなくなる。
そして、小さい頃から握手やハグなどが嫌だと思ったら、嫌だと言って良い。それは相手を嫌いだという事ではない。日本人はNoというのが苦手だけれども、Noと言っても嫌われない経験を重ねる。自分の体は自分だけのもので、相手の体も相手のもの。だから、握手やハグなど人に触れる時は相手の同意をとる必要があることを学ぶ。性暴力の防止にもつながる。性暴力は「性欲」ではなく「支配欲」なのだ。そして、性教育と同時にメディアリテラシーも学ぶ必要がある。大人は目的や知識を教えるのではなく、相談できる相手であること。
まずは大人が「包括的性教育」を通して「人権」を学ぶ事の重要性を共有できた貴重な時間となりました。
従来の「性教育」のイメージを覆され、衝撃を受けたという感想がたくさん届きました。アンケートもいつもより早く、そしてたくさん届きました。アンケートを書いてくださったうえにDMをくださる方も。
小さな種まきを重ねるあややさんへの共感と衝撃が、それぞれの方の次への行動のきっかけとなったことは間違いありません。
あややさん、ご参加くださったみなさま、ありがとうございました!!